アーユルヴェーダ(Ayurveda)とは、インドの伝統的治療体系で、その起源はインド亜大陸の文化にしっかり根づいたものです。
約5,000年以上前、偉大な賢者達、つまり古代の予言者達が、生命の根本法則をひとつの体系にまとめ上げました。そこから生まれて、世代から世代へと口伝えに伝えられてきたのが、アーユルヴェーダなのです。
その専門書の中には、紀元前1,000年前まで遡るものもあり、最もよく知られているのが内科を扱うチャラカ・サンヒターです。今日でも、アーユルヴェーダ医師の多くは、1000年以上前に、それ以前のテキストを簡潔に纏めて書かれた、アシュターンガフリダヤを使っています。あえて古い方のテキストを採用する理由は、新しいテキストはインドに入ってきた他の文化の医療体系に大きく影響を受けているからだそうです。
アーユルヴェーダの教えは、サンスクリット語で簡潔に書かれた韻文と主題的な内容で構成されており、アーユルヴェーダを勉強する学生は、備忘録の役割をも果たす、スートラという根本経典を用いて勉強します。学生達はまず丸暗記し、グル(教師)が韻文の中に含まれている更に深い知識をわかりやすく詳しく解説してくれるのを聞き、理解を深めていきます。インドの古代言語であるサンスクリット語が、アーユルヴェーダの背景にある哲学やその奥深さを映し出しています。
サンスクリット語には、意識の内面や意識を越えたものを表す言葉がたくさんあります。それらの言葉を他言語に翻訳すると、意味の奥深さが失われてしまいます。西洋の言葉で、アーユルヴェーダの概念を全て十分に表現することは不可能であると言われています。概念や思想がひとつの文化に入り込んで初めて、その為の言葉が発達するものなのかも知れません。
私たちがその概念などを正しく理解する事は難しいと思いますが、私たちの現代の生活に当てはめながら、その考え方の一部を取り入れることは出来るかと思います。
弊社の取次ぐアーユルヴェーダ製品には、このような深い歴史があるということを感じていただき、みなさまの日々の生活に浸透していくことを願っています。